実は日本人は昔から恋愛下手だった
日本人というものは、「恋愛結婚」を夢見ているわりには、非常に恋愛が下手な人種です。
それでも戦前までは問題ありませんでした。
恋愛と結婚はイコールではなかったのですから。
ところが、1960年代半ば以降、急速に、恋愛結婚でなければ結婚とは言えない、結婚するからには恋愛していなければならない、という風潮が出来上がってきた事により、より結婚が遠ざかっていったのです。
恋愛結婚は60年代以降急激に増加し、60年代半ばの頃にはお見合い結婚の数と逆転します。
ですが、その恋愛結婚というものの実態は、会社の設定した「集団お見合い」でした。
皆、それを恋愛結婚だと勘違いしていただけの事なのです。
ところが80年代以降は、突然本当のオープン市場へと移行し、皆あたふたとしている。
これが真相です。
実は日本人は昔からずっと恋愛下手だったのですが、それに気づかないまま、恋愛のオープン市場に突入し、今そのツケを支払わされているのです。

「許嫁」制度を復活してほしい女性たち
最近、ある20代の女性が「(昔のような)許嫁がほしい」と言うと、その場にいた女性が皆、賛同の声を上げるというシチュエーションに出会いました。
20代女性達は、負け犬には絶対になりたくない、と早い段階から結婚を意識しているのです。
最早結婚は、普通に生活していれば自然についてくるものではないと悟っている世代です。
早くから婚活を意識してやっていこうと考えているのもこの世代です。
既に先輩たちの結婚難を目にして、少なくとも「許嫁」という存在があれば、結婚相手が必ず1人は確保されているという状況になります。
もし気に入らなければ断れば良い、という考えに至ったようでした。
日本でも恋愛が不自由だった時代の象徴とも考えられる「許嫁」に憧れる恋愛オープン市場の20代。
現代の結婚難の凄まじさを明確に示すものと言えるでしょう。




