男女ともに、結婚したくないから結婚しない、という訳ではなく、結婚したいのに出来ない時代がやってきました。
更には、如何にも結婚できなさそうな男性・女性が結婚できないという訳でもなく、すぐにでも結婚できそうな雰囲気なのに、結婚する事ができないという人が急増してきているのです。
一体それはどうしてなのでしょうか。
具体的には、どのような人達なのでしょうか。

未婚のまま40代に突入する女性たち
2000年と2005年の国勢調査に目を向けてみると、2000年の前回調査では20代後半だった女性は30代前半となっており、未婚率は54%から32%へと推移しています。
30代前半だった女性は30代となり、26.6%から18.6%へと未婚率は推移しているのです。
つまり、7割の女性が未婚者のまま30代後半へ。
これらの方々は今、「負け組」として社会で最も活躍している均等法第一世代であって、酒井順子さんの同級生の世代です。
さらに30代後半の未婚組は13.8%から12.2%と動かず40代へ。
この世代は雑誌「STORY」のメインキャラクターとして知名度の高い黒田知永子さんの同級生の世代なのです。
つまり、現在起こっている現象というのは、ただの晩婚化という訳ではなく、人生で一度も結婚しない人、未婚でありたいと考えている訳ではないのに、未婚のままの人が増加していっているという事なのです。



「年収二倍」の法則
では、実際にどのような人が結婚していないのでしょうか?
まずは女性の方に目を向けていきましょう。
結論からいいますと、普通のお嫁さんになりたいと考えているタイプの女性ほど、結婚ができない。
すなわち、従来型の結婚を求めている程、結婚できない傾向にあるのです。



従来型の「結婚」にすがりつく女性
従来型の結婚というのは、所謂「男性に経済的に依存したい」、男性に稼いでほしいという事です。
これは一般職や派遣で、上場企業等で働いている女性によく見られる傾向で、実際にその多くは結婚相手に対して自分の2倍以上の年収を理想としています。
なぜ「年収2倍」なのかといえば、結婚してすぐは自分も働く訳ですから、はじめは生活水準が下がる事はありませんが、子供ができて育児を行っている間は仕事をしない前提となります。
この間、自分が稼いでいた分に近い金額を、男性に+αで稼いでもらわなければなりません。
とすると、もし自分の今の年収が400万円だとすれば、その倍の年収800万円の男性とでなければ結婚したくないという事になります。
世間では女性の仕事と育児の両立支援を謳っていても、まだまだ両立には高い壁があるという事を感じている女性が多いという事です。
当然、このように数字を出すという事は品に欠けるという事で、インタビューでは「年に一度だけでも、家族で海外旅行に行きたい」となります。
ですが、未婚男性の25~34歳の内、年収600万円以上の人が何人いるかといえば、たったの3.5%。
それくらいの年収がある男性はとっくに結婚してしまっているのです。
男性に依存したい、という従来型の女性たちが、条件が整い、なおかつ「ときめき」を共有する事ができるような男性に巡り会える可能性は限りなく少ないのです。