自分で婚活の努力をしなければ、自動的に出会う事は出来ない社会になりました。
それが「出会い」に関する今の実情です。
また、そこから発展した「相互選択」に関して、双方の魅力のミスマッチが生じるという問題も起こっています。
出会う人数の少なかった時代には、大体の異性が素敵に見えたものです。
ですが、今の子は、中学生くらいの頃にはもう、あの子がかわいい、こっちの子が格好良いとなっていますから、どれだけ身近に適齢期の異性がいたとしても、自動的に好きになるという事はありません。
比較していく内に好みにうるさくなり、自分の中で基準が出来上がりますから、出会った人がお互いの基準にマッチするという確率はどんどん低くなっていくのです。
以前は男性が正社員であれば一先ず生活は出来るから大丈夫だと、そのような認識だったのです。
現在から考えてみると、基準などあってないようなものでした。ただし、現代ではその基準を満たす人も減ってきていますが。
出会いがあっても、「相互選択」に至る事がない。
つまり、相互の魅力のミスマッチに関しては、男性と女性では大きく状況が異なります。
女性に多いケースでは、自分が素敵だと思う人は既に結婚しており、男性の場合は、好きになっても断られるというケースです。

結婚するメリットも、そのきっかけも見つからない
さて、このような困難な壁を乗り越え、男性と女性が出会い、お互いに好きになったとしても、「結婚」に至るまでの最後の過程である「決断」の部分で、全てひっくり返ってしまうという場合も珍しくありません。
昔は、出会ってから平均2年で結婚していましたが、今ではそう簡単にはいきません。
この大きな原因の一つは、一緒にいる為には結婚しなければならないという発想がそもそもなくなってきているという事です。
結婚せずとも一緒にいられる。
旅行も出来る。
一緒に住んでも構わないし、なんでも出来てしまうのです。
そんな中で、一体どうやって結婚の決断をすれば良いのでしょうか。
恋人として付き合っていても結婚はしないという点で、一番危険なのは「男性が一人暮らしで、女性がパラサイト、親はリベラル」という状況です。
好きな時に泊まりに行き、一緒に過ごす事でき、嫌な事があれば、家に帰れば追いかけてこない。
女性からしてみれば都合が良い状況で、結婚するきっかけもないまま、ずるずる引き摺ってしまうケースです。




